NPOあつぎみらい21の「かながわ Business Network」平成30年3月号 Vol.86
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NPOあつぎみらい21の「かながわ Business Network」
平成30年3月号 Vol.86
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こんにちは、NPOあつぎみらい21「かながわ Business Network」編集部
です。
毎月1回、メールマガジンを通じて皆さまの経営に役立つ情報をお届けして参りま
すので、どうぞ宜しくお付き合いください。
例年この時期になると、いつ、どこで、だれと桜を見るか、それが最大の問題なり
ませんか? 日本に生まれてよかったと思える季節です。 そだね〜!
では、今月の内容です。
1.<経営講座> ■ 【リーダーのためのコミュニケーション講座について】
2.<活動報告> ■ 【ソーシャルビジネスセミナー1Dayプロボノ@相模原】
3.<経営情報> ■ 【各種セミナー情報】
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1.<経営講座> ■ 【リーダーのためのコミュニケーション講座について】
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去る3月22日(木)海老名商工会議所主催経営セミナーが開催され本講座の
基礎編を担当させていただきました。年度末という時期もあり、忙しくて参加
が難しかった事業者様もおられたと思いますが、NPO参加者含め16名に受講
いただきました。以下にその概要をお伝え致します。
本講座は、大きく2つのパートに分けて構成されています。最初はコミュニケ
ーションの難しさを実感していただくため「コミュニケーションゲーム」を4
〜5人を1チームとして実施していただきました。4つのピースに分けた型紙
を使ってある一つの意味あるものを作っていただくのですが、その作り方を、
伝え手(Aさん)、受け手(Bさん=作る人)の間でコミュニケートして完成さ
せるという内容です。但し、伝え方は、時間制限(1回2分)を設けた3通り
の方法
①背中合わせで声だけのコミュニケーション&Bさんの質問は不可
②正面向き&質問不可
③正面向きで質問可能)で実施していただきました。
結果は、①で完成できたのは3チーム中ゼロ、②で完成できたのは2チームと
なり、残念ながら最後まで完成できなかったチームが1チームとなりました。
①の背中合わせのコミュニケーション(相手の顔が見えない)は、いわゆるメ
ールでのやり取りに近いと考えられ、一方通行で相手の様子もわからない方法
です。
コミュニケーションの伝わる度合いは、米国の心理学者アルバート・メラビア
ンが研究実験において影響割合を示しています(メラビアンの法則)。それに
よると、話の内容(言語)は7%、聴覚(声のトーン、大きさ、速さ)は38
%、視覚(見た目、表情、しぐさ、視線)が一番大きく55%となっています。
ジャパネットたかた創業者の高田明氏は著書「伝えることから始めよう」の中
で、メラビアンの法則について言及されており、「目は口程にものを言う、って
いいますよね。目がしゃべる、手がしゃべる、指がしゃべる。これも、テレビシ
ョッピングを通じて、私が学んできたことです」とあります。独特の声のト−ン
も合わせてコミュニケーション理論に基づいた演出を研究し大きな成果をあげ
ておられます。
二つ目は、対人関係において相互理解を深める(ふれあう)ことでコミュニケー
ション能力は高まるという「ジョハリの窓」(米国の二人の心理学者、ジョセフ
・ルフトとハリー・インガムによって考案されその名前からこう呼ばれています)
という考え方を紹介しました。横軸に「自分が知っている」と「知らない」、縦
軸に「他人が知っている」と「知らないこと」とし、4つの象限(窓)を考えます
。自分が知っているし、他人も知っている部分を「明るい窓」、順次、自分が知っ
ている、他人が知らない「隠された窓」、自分が知らない、他人が知っている「盲
目の窓」、最後に、自分も他人も知らない「未知の窓」となるというものです。
相互理解を深めるということは、いかにして「明るい窓」を大きくしていくかとい
うことになります。
それでは、ふれあう能力を高めるためには明るい窓を大きくしなければならないの
ですが、具体的にどうすれば良いのか?そこで「人の基本的タイプ」「受容」
「傾聴」の3つのポイントに着目して考えます。今回は、人の4つの基本的タイプ
(表出型(P型)、友好型(F型)、分析型(A型)、主導型(C型))について各
チームで、自分がどのタイプかをチェックリストにより推測し、他人は自分のこと
をどのタイプだと思っているかを話し合って、自分の評価と他人の感想にギャップ
がある場合、もしくはない場合について話あっていただきました。タイプに注目し
て、自己理解と他者理解を深め、明るい窓を大きくする(ふれあう)していくこと
がコミュニケーションでは重要だということを実感していただけたのではないかと
思います。
最後に、ロングセラーとなっている、佐々木圭一著「伝え方が9割」からイエスに
変える3つのステップと7つの切り口を簡単に紹介させていただきました。思った
ことをすぐに言葉にしないとか、相手の頭の中を想像して話す、という内容です。
コミュニケーション講座は、基礎編2(コーチング)、応用編(ロジカル・コミュ
ニケーション、アサーティブ・コミュニケーション、ファシリテーション)と有り
ますので、別の機会に本講座でとり上げさせていただければと考えています。
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Writer:中尾孝則
中小企業診断士・事業再生士補(ATP)
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2.<活動報告> ■【ソーシャルビジネスセミナー1Dayプロボノ@相模原】
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■ソーシャルビジネスセミナー「1Dayプロボノ@相模原」レポート!
みらいプロジェクトの伊豫田です。
3月10日の土曜日は、今年度最後のソーシャルビジネスセミナーでした。
1Dayプロボノは、地域のために活動する2つの団体に参加いただき、あらか
じめ設定された活動の課題を1日で解決するための提言を作成するイベントです。
それを普段は仕事があるため、興味がありながら地域貢献に踏み出せずにいる皆
さんに参加いただき、スポットで仕事のスキルを活用してもらいました。
今回は、私たちみらいプロジェクトのメンバーを含めた5人の士業や企業経営者
で、団体の課題解決チャレンジしました。
□課題1 福祉作業所の商品開発
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地元酒造メーカーから提供を受けた酒粕。ここから、付加価値の高い商品を創る
ため、商品コンセプトづくりや、想定されるる販売方法、そして実行する手順につ
いて提言をまとめました。
酒粕の持つ、美容成分について活発に意見交換がなされ、具体的な商品の形まで、
突っ込んだ話し合いに進みました。
作業所の収益力を高め、運営を安定させること。それが障害を持つ方々の雇用拡
大や、通所する皆さんの賃金を高めることにつながります。
□課題2 企業からの寄付を得るためのパンフレットづくり
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もう一つは、チャリティショップを運営する認定NPO団体の活動課題です。企
業からの寄付を得るためのパンフレット案を考えました。
寄付といっても、申請すれば簡単のもらえるものではありません。ここでは企業
が寄付を行うためのメカニズムを明らかにすることから始めました。
そして、自分たちの団体だからこそ、企業側に「提供できる」ことを考え、相手
のメリットに対して寄付をいただく。いわゆるWin−Winとなるカタチをモデ
ル化し、それをパンフレットのページに落とし込み、起承転結になるよう紙面をレ
イアウトしました。
これらの提言が、それぞれのの活動に役立てば嬉しい限りです。今回参加いただ
いた皆さんには、イベントを楽しんでもらえた様です。いただいたアンケートも高
い評価を付けていただきました。、
これで、みらいプロジェクトの活動は無事、今年度のプログラムがすべて終了し
ました。
■来年度のみらいプロジェクト 活動予定
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今回の1Dayプロボノは、私たちの活動目的であるソーシャルビジネスを通じ
た、社会起業家とプロボノによる地域活性の一つの姿です。
小さなイベントでしたが、「何かお手伝いしたい」という気持ちを活かし、自分
たちの使える時間の範囲で、地域に貢献する機会を作ることが出来ました。
これからも、みらいプロジェクトの活動を通じて、ソーシャルビジネスに携わる
団体と市民が交流し、縁結びとなる一つの場所として、今回できた「人の輪」を少
しずつ広げていきたいと思います。
・地域活動のしゃべり場「みらいコミュニティ」を毎月開催すること
・プロボノの参加機会を増やすために、1年をかけて新たな枠組みを作ること
この二つを軸に、県央地域のソーシャルビジネスに関わっていく皆さんや、それ
を応援する皆さんに役立つ活動を進めてまいります。また、大きなイベントとして
は、年4回のソーシャルビジネスセミナーを開催する予定です。
引き続き、皆さんが気軽に参加できる、楽しい場所を作り続けていきます。
これを読んでいるあなたの参加を心待ちにしています。来年度のみらいプロジェ
クトにご期待ください!
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★Writer:伊豫田 竜二 (中小企業診断士)
□みらいプロジェクト 県央地域のソーシャルビジネス支援を通じて
プロボノや社会起業家など地域人材を育てる、あつぎみらい21の自主事業
Website: http://atsugimirai21.org/miraipj/
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3.<経営情報> ■ 【各種セミナー情報 】
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▼ その他のセミナー・講演情報
厚木商工会議所 セミナー/イベントのお知らせ
http://www.atsugicci.or.jp/
相模原市産業振興財団 セミナー/イベントのお知らせ
川崎市産業振興財団 セミナー/イベントのお知らせ
http://www.kawasaki-net.ne.jp/event/index.html
横浜商工会議所 セミナー・講習会のご案内
http://www.yokohama-cci.or.jp/7/7-1-1-1.ASP
川崎商工会議所 セミナー・講演会スケジュール
http://www.kawasaki-cci.or.jp/kccicollege/seminar.html
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■ 編集後記
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オリンピックに続いて、パラリンピックも皆さん頑張ってくれました。ウイン
タースポーツ、特にアルペン競技に注目が集まることは珍しいのですが、一人
で5つのメダルを取るなど、目立ってくれました。
選手と装備とメカニックとチームで戦うのは、F1レースと同じですね。
さて、人々の関心は桜へとうつろい、美しい季節になりました。今週末まで、
なんとか花が保ってくれるといいのですが・・・
それでは次回も楽しみにして下さい!
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発行者:特定非営利活動法人 NPOあつぎみらい21
編集長:石川征郎(NPOあつぎみらい21事務局長)
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