平成25年7月25日号
NPOあつぎみらい21の「メルマガ起業セミナー」
平成25年 7月25日号 Vol.40
こんにちは、NPOあつぎみらい21 「メルマガ起業セミナー」編集部です。
毎月1回、メールマガジンを通じて皆さまの経営に役立つ情報をお届けして 参りますので、どうぞ宜しくお付き合いください。
それでは今号のコンテンツはこちら!
1.<経営講座> ■ 知的資産経営のすすめ その1
2.<連載講座> ■ 資金繰り表を活用しよう 資金繰り改善 第3回目
3.<活動紹介> ■ あつぎ起業GYM GYM生による活動ログ 最終回
4.<講習情報> ■ セミナー情報ほか
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━1.<経営講座> ■ 知的資産経営のすすめ その1 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━知的資産経営について、2回にわたりお伝えいたします
▼知的資産経営とは ~強みを活かした価値のストーリー~
知的資産と聞くと「ああ、また特許の話か。うちには関係ないな」「特許では痛 い目に合っているから、もうこりごり」という経営者がいらっしゃいます。 いいえ違います。それは知的財産と呼ばれるものです。勘違いですが、とても似 かよっていますので、中小企業診断士でも混同している人がいるくらいです。 御社では、現在順風満帆であり、将来にわたって何も問題はない、ですか。 それとも、以前は良かったが先行きは不安、ですか。
1.知的資産とは
経営資産は物的資産と知的資産に分類されます。 物的資産とは現預金や流動資産、原材料や工場設備、土地など財務諸表に記載さ れているものが挙げられます。 一方、知的資産とは、自社の大切な経営のための源泉である人材、技術、技能、 組織力、営業力、人脈やブランドなど財務諸表では見えない経営資源の総称です。 知的財産と呼ばれる特許や実用新案、意匠、商標、また著作なども含まれます。
2.知的資産経営とは
知的資産経営とは、自社の知的資産を正しく知り、将来に向けてさらに強化して、 企業価値を高めることを目的としています。では、企業価値を高めるとはどういう ことでしょうか。そもそも企業価値とはなんでしょう。 企業価値とは「本業が将来生み出すキャッシュフローを現在価値に割り引いた総 額」と定義づけられます。その企業の将来性を現在のお金に換算したらいくらにな るか、ということです。これを高めるということは、換算したお金を多くすること であり、企業が将来にわたって安定して発展することと考えます。
知的資産経営とは自社の知的資産の価値を評価し、これを強化しながら最大限に 活用することによって競合企業との差別化や商品力、ブランド力などを強化し、企 業の社会的使命である「ゴーイングコンサーン」企業の永続を実現させるものです。 そのために、自社の過去~現在までをふり返り、将来に向けて自社の強みを認識し、 その魅力を開示し、活用強化することです。
3.知的資産報告書とは
この取組みをまとめた知的資産経営報告書は、御社に関係する従業員・協力先・ 得意先・新規お客様・投資家・金融機関・入社希望者などの人々とのコミュニケー ションツールとして機能し、自社にとっては、様々な事業価値を高めるためのマネ ジメントツールとして活用されます。
具体例として、
(1)取引先、顧客からの信用度が高まる
(2)金融機関からの理解が深まることで資金調達に有利となる
(3)自社の魅力を伝えることができるため人材確保につながる
など企業イメージの向上が挙げられます。
また、知的資産報告書を作ることにより
(1)経営者の頭の中にある理念、経営方針、戦略をまとめることができる
(2)作成に関与した幹部候補の教育につながる
(3)経営者の考えが社員に浸透する などの効果があります。
では、何をどうすればよいでしょうか。次回は作成手順をお伝えします。
┌──────────────────────────────────┐ Writer:越地 文夫(中小企業診断士)三和C&C
「ものづくり企業様の“元気づくり”をお手伝い」 E-mail: kosijif@ybb.ne.jp └──────────────────────────────────┘
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2.<連載講座> ■ 資金繰り表を活用しよう -資金繰り改善 第3回目- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼資金繰りは経営の生命線
初回の寄稿で現預金月商比率について「現預金は売上高の1ヶ月相当はほしい」 と書きました。また、前回2回目の寄稿では「借入金月商倍率」について述べまし た。債務過剰になって元利返済に苦しまない為には借入金は月商の4倍程度内に抑 えるべきだと書きました。言うは易く、多くの財務担当者は、「そんなの分かって いる、それが出来ないから苦労しているんだ」と言われるでしょう。
概して中小企業は資金繰りが大変だと言われます。財務担当者は、毎月借入金残 高の把握や会社の入出金や売掛金の回収状況の把握、また金融機関への元利返済・ 取引先への支払準備・手形決済資金の準備・給料その他費用の支払い準備など会社 の生命線を握る仕事に忙しいと思います。
▼資金繰り表の大切さ
資金繰りとは、簡略に言えば、「会社のお金の出入りと支払いの時期と額を把握 し、運転資金や設備資金を検討し、且つ資金ショートを未然に防ぐ為のお金のやり くりを計画的に行い管理すること」という事であると思います。 そのために作るのが資金繰り表ですね。資金繰り表を作ることによって自分の会 社のお金がどのように動いているか、またこれから資金不足に陥らないか、不足し そうな場合はいつごろ金融機関の支援をお願いすべきか検討することが出来ます。 中小企業では資金繰り表を作っていない企業も多いと言われていますが、まずは お金の動きを把握する為に月次単位の資金繰り表や月内の日々の日繰り表の作成を 行うのが望ましいと思われます。
▼資金繰り表の作成
資金の出入りにはいろいろな要素があります。「入」を増やし「出」を減らす経 営努力の結果として、現預金月商比率や借入金月商倍率の適正数値に近づきます。
資金繰り表作成は中小企業基盤整備機構の中小企業ビジネス支援サイトや日本政 策金融公庫のサイトから学ぶことができますから大いに参考にしてほしいと思いま す。
*ご指摘ご意見等下記にお願いします。 ┌────────────────────────────┐ Writer:吉澤中小企業診断士事務所 代表 吉澤正一
専門領域:事業再生支援・経営改善計画策定 得意分野:食品製造 千葉県産業復興相談センター統括責任者補佐 中小企業基盤整備機構国際化支援アドバイザー
tel: 090-5004-4318 e-mail: myoshizawa_50116@yahoo.co.jp └────────────────────────────┘
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━3.<活動紹介> ■ あつぎ起業GYM ~GYM生による活動ログ 最終回~ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼あつぎ起業GYM 最終回相談会レポート
GYM生の後藤です。
2月23日あつぎ起業GYM最終相談会が行われました。
起業のためのあと一歩を迷っていた未来の起業家7人と、開業してもっと上を目 指したい現起業家3人(=10人のGYM生)が、経営のエキスパート(=5人の トレーナー)に鍛えて頂く場所(=GYM)として、10月27日に第一回が始まっ て早や4ヵ月、ついに最終日を向かえました。
▼第5回相談会の内容
1.各グループで個別相談。最終的に内容を詰める。
2.プレゼン(4名)
・藤田さん
来年開業予定の学童保育の根幹を発表。親の立場、子供の立場を守る、いじ め問題に足り組むなど決意を表明。
・田村さん
ある外国の有名人が自分のネットショップに申し込んできたと想定して、お 客さまの立場で自分のネットショップに入り、買い物をしていくシュミレー ションを披露。
・小谷野さん
この起業GYMで学んだ事、覚えた事、出来るようになった事を発表。パソコン操作の上達度は目を見張るものがあると参加者から絶賛の声。
・吉田さん
このGYM期間内にまとまってきた、開業に向けての理念・骨組みを発表。フラワーアレンジメントの作品も披露。
3.1人3分間、GYM生全員目標管理シートの旧(11月記入)と新(2月記入) を比べて、この4ヶ月の反省と報告をする。
4.GYM長はじめトレーナーの方々から感想と励ましの御言葉を頂く。
----------------------------------- 「GYMの中での事は、全てがトレーニング」 「GYM生のヤル気に力を貸す」
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この言葉を信じて、5回の相談会と5人の先輩起業家訪問を経験していくうちに、 それぞれの起業の輪郭が次第にはっきりしてきて、真剣な悩みや具体的な相談が増 えていきました。
フェイスブックの扱いにも慣れ、皆投稿、コメントで頻繁に会話し、相談会は月 1回でも常にコミュニケーションを取り合えるまでになりました。
IT劣等生の私がFB、スマホ、PCを仕事にプラスして、最も私らしい展開方 法を見つけられ起業出来たのは「このGYMが有ったからこそ」と、ただただ感謝 です。
伊豫田GYM長 大塚トレーナー 藤田トレーナー 大西トレーナー 岩崎トレーナー
この中身の濃い4ヵ月はGYM生全員に大きな力をくれました。
ここで頂いたご意見、人とのつながりを100%生かし、これからはそれぞれが 勉強と努力で頑張っていきます。
本当にありがとうございました。
▼あつぎ起業GYM ~その後~
・GYM生の高木さんが朝日新聞横浜版で紹介されました。
朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/area/kanagawa/articles/TKY201305270463.html
・GYM生の高木さんが恵比寿のワインバーで展示会を開催します。
場所:恵比寿のワインバー「Vinsanto」
日程:7月8日(月)~8月4日(日) https://www.facebook.com/atcf.vinsanto
・GYM生の山仲さんさんがフェイスブックページを立ち上げました。 輸入・生活雑貨ネットショップ Yearning Sundries https://www.facebook.com/yearning.sundries
・GYM生の後藤さんが自由が丘のサロンで個展を開きました。
ぱんつ屋 風服 (kazefuku) 「一個店」 http://www.facebook.com/PA.KAZEFUKU
┌──────────────────────────────────┐ ★あつぎ起業GYM★ 2月末日で終了いたしました。 明日の起業家たちが集う、経営者になる為のトレーニングGYM 厚木から夢をつかもうとする10名が羽ばたいて行きました。 ※GYM生による広報をFacebookページで発信しています。 http://www.facebook.com/Atsugikigyogym └──────────────────────────────────┘
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━4.<講習情報> ■セミナー情報ほか ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
神奈川県を中心にビジネスイベントや公的支援などの経営に役立つ情報をお届け します。興味のある内容がありましたら、是非ご活用ください。また、NPOでは 皆さまの経営改善を応援します。公的支援の上手な使い方や申請資料の作成指導な ど、お気軽に相談ください。
▼ セミナー・講演情報
あつぎ起業スクール 厚木市産業振興部 2013/8/31~10/12(土、全6回)13:00~17:00 厚木市勤労福祉センター大会議室 http://www.city.atsugi.kanagawa.jp/shiminbenri/machiit/sangyo/kougyou/sougyou/d021126.html ことしで6回目を迎える「あつぎ起業スクール」。開業までの手続きや事業計画 の作成など、起業に欠かせない知識を学ぶことができる講座です。受講後も個別に 受けられるフォローアップ相談を用意するなど、起業までを一貫してサポートして いきます。 NPOあつぎみらい21から3人の専門家が講師を務めます。
ピンチをチャンスに変えるクレーム解決術! 茅ヶ崎商工会議所 2013/09/11(水)14:00~17:00 茅ヶ崎商工会議所2F第1会議室 http://www.chigasaki-cci.or.jp/jigyou/seminar.html#claim
製造業のための“ゼロから学ぶ”販売戦略とWEB活用 (財)神奈川県経営者福祉振興財団 2013/09/18(木)16:00~18:30 県民共済馬車道ビル7階 http://www.navida.ne.jp/keiei/schedule/seminar/hp130918.html
▼ ビジネスコンテスト
「第14回 湘南ビジネスコンテスト」応募者募集 湘南新産業創出コンソーシアム/(財)湘南産業振興財団 2013/08/01(木)17:00締切 http://www.s-cns.com/contest/
▼ かながわビジネスオーディション2014
(情報提供:公益財団訪印神奈川産業振興センター)
かながわビジネスオーディション2014 キックオフセミナーを開催
「かながわビジネスオーディション」とは、新たに取り組もうとする事業に関す るビジネスプランを募集・評価し、優秀なビジネスプランには発表の機会、ビジネ スパートナーとの出会いの場の提供及び各種表彰(トップ賞は神奈川県知事賞で、 副賞50万円)を行っております。 8月1日より「かながわビジネスオーディション2014」の応募受付を開始す るにあたり、ビジネスプランの作成ポイントや審査の視点等をご説明するセミナー を開催します。
【開催日】平成25年8月7日(水)
【会場】 神奈川中小企業センタービル6階 大研修室 (住所:横浜市中区尾上町5-80)
【内容】(1)ビジネスプランの作成方法と審査のポイント
(2)事業化に向けての取組み事例を検証する!
※その他、オーディションの魅力や大幅に内容のリニューアルをした内 容のご案内を行います。
【対象者】かながわビジネスオーディション2014へ応募申込み予定または応募
申込みをご検討頂いている方
【定員】 20名(申込先着順)
【参加費】無料
【応募方法】申込書をダウンロードし、必要事項をご記入の上、E-mailにてお申込 みください。
【URL】http://www.kipc.or.jp/seminar_event/12392/
【問い合わせ】公益財団法人神奈川産業振興センター経営支援部事業化支援課内 〒231-0015横浜市中区尾上町5-80 神奈川中小企業センタービル4階 tel:045-633-5203 e-mail:kba@kipc.or.jp
かながわビジネスオーディション2014ビジネスプラン8月1日(木)より募集 「かながわビジネスオーディション2014」では、皆様が新たに取り組もうとする ビジネスプランを募集中です。最終審査に進んだ方には、来年2月6日(木)、パシ フィコ横浜でビジネスプランを発表していただき、優秀なビジネスプランには表彰( トップ賞は神奈川県知事賞で、副賞50万円)を行います。今回大幅に内容のリニュ ーアルを図り、事業化の実現のバックアップ体制の充実・強化を図りました。
【募集期間】平成25年8月1日(木)~29日(木) 必着
【応募要件】かながわビジネスオーディション2014のホームページでご確認ください。
※すべての応募要件に該当していない方は対象外です
【応募費用】無料 ※最終審査に進んだ場合は、交流会参加費がかかります。 【応募方法】申込書をダウンロードし、必要事項をご記入の上、E-mailにてお申込みください。
【URL】 http://b-audition.kipc.or.jp/ba2014
【問い合わせ】かながわビジネスオーディション実行委員会事務局
公益財団法人神奈川産業振興センター経営支援部事業化支援課内
〒231-0015横浜市中区尾上町5-80
神奈川中小企業センタービル4階 tel:045-633-5203
e-mail:kba@kipc.or.jp
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ 編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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発行者:特定非営利活動法人 NPOあつぎみらい21 編集長:石川征郎(NPOあつぎみらい21事務局長) Website: http://www.atsugimirai21.org/ E-mail: mailmag@atsugimirai21.org
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