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NPOあつぎみらい21の「かながわBusiness Network」
2021年11月号 Vol.131
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こんにちは、NPOあつぎみらい21「かながわ Business Network」
編集部です。
毎月1回、メールマガジンを通じて皆さまの経営に役立つ情報をお届けして
参りますので、どうぞ宜しくお付き合いください。
諸般の事情で、11月のメルマガは発効日が遅れてしまいました。申し訳ござ
いません。
韓国やヨーロッパ各国の状況と大きく異なり、このところ日本は、とても落
ち着いているようです。このまま、年末年始まで継続できるでしょうか。
って、忘・新年会の期待感が満杯ですが、抑えて、抑えて・・・・
オミクロン株の影響は?
それでは今月の内容です。
1.<経営講座> ■ 【DXってなんなの?】
2.<活動報告> ■ 【地域企業と大学生就職マッチング】
3.<経営情報> ■ 【神奈川産業振興センターからセミナーのお知らせ】
4.<経営情報> ■ 【各種セミナー情報】
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1.<経営講座> ■ 【DXってなんなの?】
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コロナ禍で日本のデジタル化の遅れが露呈してしまいました。データをファッ
クスで送り、エクセルにデータを転記し追記・集計した後再度ファックスする
と言う20世紀の仕組に驚かされ、お粗末な給付金申請システムに泣かされ、
使えないマイナンバーカードに失望する現状です。今、世の中は、新しいバズ
ワード?「DX(Digital Transfermation)」で持ちきりです。このお粗末な
現状をどうトランスフォーメーション(変身?)するのかが問われているので
す。
そのDXは、2018年に経産省が出したDXレポートがその起源です。このレポ
ートでは、企業が抱える様々な課題を解決しトランスフォーメーションするた
めには、現状のITシステムの過剰なカスタマイズ化やブラックボックス化が障
害となり、2025年に大きな崖に落ちることとなると警鐘を鳴らしました。
2020年末には、DXレポート2、今年8月にはDXレポート2補足版(2.1)が出
されています。この中では、DXレポート1で警鐘を鳴らしたのに、企業のトラ
ンスフォーメーションが遅々として進んでいない。この理由を調査・分析した
結果、DXレポート1で指摘したシステムや技術の課題解決には、産業基盤や企
業のカルチャーから変えなければならないと結論付けています。変革への恐れ、
新しいオープンな手法や技術に対する警戒感などを生む、企業文化や産業界の
雰囲気こそが変えるべき対象だと言うわけです。
レポートの内容は中々専門的で理解が難しいところもあるのですが、誤解を恐
れず具体的に噛み砕いてまとめて見ると、要点は以下となるのではないかと思
います。
・ 標準的なクラウドサービスやパッケージソフトウェアに合わせて業務を
転換しよう。
・ 古い20世紀の技術ではなく、21世紀のクラウドやWeb技術を積極的に
活用しよう。
・ 他社と差別化し自社の強みとなる了解域のツールやシステムは内製化し、
自社開発しよう。
・ そのために、社内でIT人材を育てよう
・ 変革を恐れずチャレンジして、ユーザーやバリューチェーンの皆さんとの
オープンなコラボレーションを大事にしよう。
また、これらの具体的なアクションとして次のような業務プロセスの変革を求
めています。
・ 協調領域と競争領域を峻別する
・ 協調領域では、無駄な囲い込みや自社の固有の業務プロセスを見直して、
標準のサービスのやり方に合わせる。
・ 価値を生む自社の強みの業務プロセスは、IT人材育て、必要なシステムや
ツールを自社で開発する。
これは大企業だけの話ではありません。中小企業ほど無駄な投資はできません。
標準的な業務は既存のクラウドサービスに自社のやり方を合わせ効率化を図り
ましょう。自社の強みとなる業務プロセスは、自社でIT人材を育て自社開発を
しましょう。
IT人材とは言っても、そんな人材はいない、と言うのが実情ですよね。でも育
てるしかありません。これからの時代、ITはかつての「読み書きソロバン」と
同じです。これがないと商売はできません。小学校でもプログラミングを教え
る時代です。また、ノーコード・ローコードと言って比較的簡単にITツールを
作成できる環境も少しづつですが整ってきています。
何から始めれば良いですか?というのが最も多い相談ですが、まずは、若手(
比較的?)をアサインして、あるいは経営者が自ら、既存の業務のクラウドサ
ービス利用にトライしてみましょう。。そこから始まります。費用もそれほどか
かりませんし、間違ったらサービス利用をやめれば良いのです。そうすれば勘所
がわかってきますので、鍵となる業務プロセスのトランスフォーメーションにチ
ャレンジできるようになります。もちろん使える専門家の支援も使いましょう
ITは「読み書きソロバン」です。使えなければ商売はできません。
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Writer:NPOあつぎみらい21理事
@bridgeコンサルティング代表
(株)@bridgeテクノロジー代表取締役
橋向 博昭 (中小企業診断士)
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2.<活動報告> ■ 【地域企業と大学生就職マッチング】
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地域の中小企業様は技術人材の採用難が続いており、特に技術開発や業務のデ
ジタル化を進める高度人材の新卒採用が難しくなっております。その中で、昨
年・今年とコロナ禍で就職活動が思うように進めない学生が多く発生しまし
た。こんな時期だからこそ、適切な人材を適切な企業に紹介する必要性が増し
てきています。
9月なって神奈川工科大学ホームエレクトロニクス学科の就職担当三栖教授か
ら地域企業の紹介をしてもらえないかとご相談をいただきました。早速、コロ
ナ禍の中のためZoomを使った地域企業のマッチングを10月に2回実施を提案
させていただきました。地域企業を集めるのはNPOあつぎみらい21、学生を集
めるのは就職担当の三栖先生と役割を明確にして臨みました。
NPOあつぎみらい21は私と、石崎洋之会員が早速企業を集め、各回3社、合計
6社を集めることが出来ました。会議の運営は全てNPOあつぎみらい21で行い
ました。10月7日、エレクトロニクス関係の企業3社が集まりました。10月21
日には金属加工や木材加工の会社3社が集まりました。
Zoomを使ったマッチングは企業の会社説明を各社15分で実施、3社のプレゼ
ンが終わった後、企業別のブレークアウトルーム(Zoomでの個別会議室)で1
対1の質疑を15分として実施しました。3社、トータル約2時間でスムースに終
わりました。双方向で個別に話せるため、企業に関する疑問にその場でリアル
タイムで解決出来るのが良かったのではないかと考えています。
結果として、3社について4名が面接にまで進めることが出来ました。急な依
頼でしたがZoomでの個別の面談を上手く使い、企業・学生にとっても効率的
な就活支援が出来たと考えております。11月初旬時点で未定の学生はほとん
どいないと三栖先生よりご報告いただきました。
この実績を踏まえ、来年度はもう少し早めに学生と地域企業のマッチングを、
Zoomを使ってやってみたいと考えております。新卒採用に悩まれている方、
NPOあつぎみらい21の会員にご相談いただければと思います。
新卒は育てるのはたいへんですが、仕上がれば大きな戦力となって活躍出来ま
す。新たな経営モデルを考えていらっしゃる経営者の方々、新卒採用を是非ご
検討いただければと思います。
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理事長誠二
E-mail skoizumi@fusionknowledge.co.jp
住 所 海老名市上今泉5-17-21
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3.<経営情報> ■ 【神奈川産業振興センターからセミナーのお知らせ】
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経営革新計画作成支援セミナー(参加費無料)
〜経営革新計画の作成にチャレンジしてみませんか。〜
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新型コロナウイルスの影響により、営業・販路開拓、生産・製造等
の革新、商品・サービスの開発等が急課題となっております。
本セミナーでは、経営革新計画作成のポイント等について解説いた
します。
[日時]2021年12月16日(木) 14:30〜16:30
[会場]WEB
[対象者]神奈川県内中小企業等
[ファシリテーター]
神奈川県 かながわ中小企業成長支援ステーション 職員
[参加費]無料
[申込方法]お申し込みフォームよりお申込みください。
[URL]https://www.kipc.or.jp/topics/seminar-event/keieikakusin/
[お問合せ]公益財団法人神奈川産業振興センター 経営総合相談課
TEL:045-633-5200/mail:soudan@kipc.or.jp
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4.<経営情報> ■ 【各種セミナー情報】
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▼ その他のセミナー・講演情報
厚木商工会議所 セミナー/イベントのお知らせ
http://www.atsugicci.or.jp/category/seminar/
相模原市産業振興財団 セミナー/イベントのお知らせ
http://www.ssz.or.jp/event
川崎市産業振興財団 セミナー/イベントのお知らせ
http://www.kawasaki-net.ne.jp/seminar.html
横浜商工会議所 セミナー・講習会のご案内
http://www.yokohama-cci.or.jp/event/
川崎商工会議所 セミナー・講演会スケジュール
http://www.kawasaki-cci.or.jp/event/index.html
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■ 編集後記
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今月も、あつぎみらい21メルマガをお読みいただきありがとうございます。
半導体不足・原油高等などに端を発する値上げの報道が増えてきて、イン
フレへの期待感?・警戒感が高まっていますね。消費者物価指数2%を目
指す黒田総裁はの胸の内はどうなのでしょう。インフレが起きないことを
前提としたMMT(現代貨幣理論)論者はどう捉えているのでしょう。過度
のインフレとはまだまだ言えない段階ではありますが、この傾向がどこま
で進むのか、しっかりと見極めないといけませんね。
それでは次回も元気に、お届けします。楽しみにして下さい!
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お寄せください。
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メンバも当然非公開としています。ご安心ください。
発行者:特定非営利活動法人 NPOあつぎみらい21
編集長:東 新(NPOあつぎみらい21事務局長)
Website: http://www.atsugimirai21.org/
E-mail: mailmag@atsugimirai21.org
編集担当:橋向 博昭
E-mail: hiro@at-bridge.com
Website: http://at-bridge.com
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